初めての方必見!ノベルティのデータ作成方法と入稿方法とは

「デザインデータの作成方法に間違いがないか不安・・・」
「データはどんな方法で入稿すればいいの?」
初めてオリジナルノベルティを制作するとなると、こんな疑問が出てきますよね。
デザインデータの作成や入稿に不慣れな方だと、なおさら不安を感じるはず。
でも、注意点さえ理解すれば、デザインデータの作成・入稿は難しいことではありません!
あなたが安心してオリジナルノベルティを作るために、この記事では以下のポイントを解説します。
画像つきで分かりやすく解説していますので、データ作成・入稿の前にぜひご確認ください!
※当記事の内容は「ノベルティストアで取り扱い可能なデータ」の作成方法と入稿方法です。他店でオリジナルノベルティを制作する場合、データの作成方法や入稿方法が異なる場合があります。
どんなソフトでデータを作ればいい?
ノベルティストアにご入稿いただけるデータは、以下の3種類です。
※データ作成にお使いいただけるソフトは、イラストレーター(推奨)、フォトショップ、ワード、エクセルなど。
- イラストレーターで作成したデータ
- 画像データ(PSD、JPG、PNGなど)
- ワードやエクセルで作成したデータ
このうち、イラストレーターのデータ(AIデータ)以外は完全データとして扱えません。
ご入稿いただいた後、弊社で印刷用の完全データへ変換いたします。
その場合、別途料金が必要です。
※完全データとは:ご入稿いただいた状態でそのまま印刷できるデータ
それでは、「イラストレーター」と「イラストレーター以外」に分けて、データ作成の注意点を解説いたします!
イラストレーターでデータを作成するときの注意点
デザインデータを作成するとき、一般的に使われるソフトがイラストレーターです。
ノベルティストアのお客様も、大半がイラストレーターのデータを入稿されています。
そこで、まずはイラストレーターのデータを作る際の注意点を見ていきましょう。
※イラストレーターでデータを作成する手順については解説しません。「イラストレーターの使い方」を知りたい方は、Illustratorチュートリアルをご覧ください。
塗り足しとトリムマーク
入稿データには、塗り足しとトリムマークが必要です。
・印刷範囲に+3mmの塗り足しを付け足す
塗り足しが必要な理由は、印刷部分の回りにできる余白をなくすためです。
ご入稿いただいたデータをノベルティグッズに印刷する際、どうしても印刷位置に微妙なズレ(印刷回りの余白)が生じます。
ただし、あらかじめ仕上がりより大きめのデータ(塗り足し付きのデータ)を作っておけば、ズレができても仕上がりに問題が生じません。
・トリムマーク(トンボ)も必ず付ける
トリムマークは印刷データの範囲をハッキリさせるために必要です。
つまり、印刷所で「どこからどこまでを印刷するのか」が分かるようにトリムマークが必要というわけです。
また、裁断ラインを確認するためにもトリムマークが必要です。
■トリムマークの付け方
①仕上がりサイズと同じ大きさで四角を作成
※四角の線は必ず0ptにする(線に太さがあると印刷範囲にズレができるため)
②オブジェクト > トリムマークを作成 を選択
③四角の周りにトリムマークが付きます
文字の大きさとアウトライン化
データ内で文字を使用する場合、以下の2点に注意しましょう。
・フォントのサイズを3pt以上にする
→3pt以下で印刷すると文字がつぶれて読めなくなります。
・全ての文字をアウトライン化する
→文字列にアウトライン化されていない文字が含まれている場合、その文字が消えたり違うフォントで印刷されることがあります。
■文字をアウトライン化する手順
①command+A(Mac)もしくはCtrl+A(Windows)で全選択
②書式 > アウトラインを作成 を選択
③文字がアウトライン化されます
罫線の太さ
デザインに罫線を使った表現が必要な時は、必ず「0.3pt以上の線」で設定してください。
0.3ptより細い線の場合、印刷できないことがあります。
色指定
デザインに使用する色については、次の点に注意しましょう。
・CMYKに設定
カラーモードをRGBに設定していると、データ通りに印刷できないことがあります。
印刷後のトラブルを避けるため、カラーモードの設定はCMYKにしてください。
特に、画像のカラーモードには注意が必要です。(初期設定はRGBになっています。)
■画像のカラーモードを変換する手順
①ファイル > ドキュメントのカラーモード > CMYKカラー を選択
・リッチブラックのCMYKは合計340%まで
リッチブラックとは、黒のインキ(K)にCMYのインキを足して印刷する方法です。
深みのある黒を表現できる設定ですがCMYKの合計値が340%以上(C:100%・M:100%・Y:100%・K:100%など)だと、インキの量が多いため「にじみ」や「かすれ」といったトラブルが起こる可能性があります。
・オーバープリント処理は避ける
オーバープリント処理とは、インキの上にさらにインキを重ねる印刷方法(黒のベタ塗りの上に白文字など)です。
印刷上のトラブルが多い(上にのせた文字が消えるなど)ため、使用しないようお願いいたします。
画像の使用
画像の使用については、次の点に注意が必要です。
・原寸大・350dpi(解像度)程度で配置する
350dpiを大幅に超えた高解像度の画像を使用すると、データが重くなります。
また、画像のサイズを拡大・縮小すると、解像度が変化するため注意が必要です。
イラストレーターのバージョン
ノベルティストアで対応可能なイラストレーターのバージョンは、8.0~CS6です。
お手持ちのイラストレーターが8.0~CS6より新しいバージョン(CCや2020など)の場合、お手数ですがバージョンダウンをしてご入稿ください。
■バージョンダウンの手順
①ファイル > 別名で保存 を選択
②ファイル名を付けて保存を選択
※バージョンが分かるファイル名を付けましょう。
③Illustratorオプションが開くのでバージョンを選択してOKをクリック
入稿前のチェックリスト
ご入稿いただくデータに不備があると、納品が遅れるかもしれません。
入稿不備をなくすためにチェックリストを活用しましょう。
※画像をクリックすると大きいサイズの画像が表示されます。
保存・印刷してお使いください。
フォトショップでデータを作る時の注意点
フォトショップでデータをお作りいただく際の注意点は、以下の通りです。
■テンプレートと同じサイズのデータを作成する
テンプレートとサイズが違うと、別途製作費を頂戴することがあります。
また、再入稿をお願いする場合もあります。
■テンプレートとデザインデータのレイヤーを分ける
テンプレートとデータが統合されているとテンプレートの線まで印刷されます。
■カラーモードはCMYKにする
RGBだと仕上がりに問題が生じることがあります。
■画像は原寸大、解像度は350dpi程度にする
画像を拡大・縮小すると解像度が変わるため原寸大でお使いください。
解像度が高すぎるとデータが重たくなります。
逆に解像度が低すぎるとキレイに印刷できません。
■完全データ(イラストレーターのデータ)への変換料が必要
フォトショップで画像データをご入稿いただいた場合、完全データへの変換料を頂戴いたします。
※金額はデザインや商品の種類によって差があります。
ワード・エクセルでデータを作る時の注意点
ワード・エクセルでデータを作成される場合は、以下の点にご注意ください。
■フォントが変わることがあります
入稿データに使用できないフォントが使われている場合、似たフォントに変更して対応いたします。
■画像のサイズはなるべく大きめで
画像と文字を使ったデザインの場合、画像のサイズが小さいと印刷した時に粗くなります。
なるべく大きなサイズの画像ファイルをお送りください。
■完全データ(イラストレーターのデータ)への変換料が必要
ワードやエクセルのデータは、完全データへの変換料が必要です。
※デザインや商品の種類によって金額に差があります。
データ入稿はメールかファイル転送サービスで
データを入稿する方法は、ファイルの容量によって違います。
ファイルの容量をご確認いただいたうえ、以下の方法でデータをお送りください。
完全データをお送りいただく場合は、「データ」と「確認用PDF画像」も必要です。
※データ・アップロード情報の送信先メールアドレス:
■3MBまでのファイルはメールで
入稿データの容量が3MBまでの場合は、上記メールアドレス宛にデータファイルを添付して送信してください。
■3MB以上のファイルはファイル転送サービスで
入稿データの容量が3MBを超える場合は、ファイル転送サービスをご利用ください。
「データ便」や「ギガファイル便」は、操作が簡単なのでおすすめです。
ファイルの転送が完了したら、上記メールアドレスへアップロード情報をお送りください。
ファイルの転送方法を詳しく知りたい方は、以下のページをご覧ください。
▸データ便の転送方法
▸ギガファイル便の転送方法
まとめ
ノベルティストアでは、デザインデータとして以下3種類の入稿を受け付けております。
- イラストレーターで作成したデータ
- 画像データ(PSD、JPG、PNGなど)
- ワードやエクセルで作成したデータ
ただし、上記3種類であればどんなデータでもOKというわけではありません。
印刷トラブルを避け、スムーズにオリジナルノベルティを制作するには、次の点に注意しましょう。
■イラストレーターでデータ作成するなら
・塗り足しとトリムマークをつける
・フォントは3pt以上で全てアウトライン化する
・罫線の太さは0.3pt以上
・カラーモードをCMYKにする
・画像は原寸大・350dpi程度で配置する
・イラストレーターのバージョンは8.0~CS6
■フォトショップでデータ作成するなら
・テンプレートと同じサイズのデータを作成する
・テンプレートとデザインデータのレイヤーを分ける
・カラーモードをCMYKにする
・画像は原寸大、解像度は350dpi程度にする
・完全データ(イラストレーターのデータ)への変換料が必要
■ワード・エクセルでデータ作成するなら
・フォントが変わる可能性あり
・画像のサイズはなるべく大きめで
・完全データ(イラストレーターのデータ)への変換料が必要
完成したデータを入稿するときは、メールかファイル転送サービス(データ便やギガファイル便など)をご利用ください。
その他にデータ作成や入稿について不明点があるときは、ノベルティストアへお問い合わせいただけますと幸いです。
あなたが満足のいくオリジナルノベルティを制作するために、「ノベルティのプロ」が全力でサポートいたします!