販促キャンペーンのアイデア20選|集客・売上につながる企画の考え方と事例
2025/12/1(月)

販促キャンペーンを企画しようとしても、「いつも同じ内容になる」「新しいネタが出てこない」と感じることはないでしょうか。
当記事では、「新規顧客獲得」「リピーター化」「客単価アップ」「SNS・オンライン連動」のテーマ別に、使いやすいアイデア20選と企業の最新事例を紹介します。
これから企画を立てる方や、既存施策を見直したい方は、ぜひご覧ください。
目次
- 販促キャンペーンの定義と種類
- 販促キャンペーンの定義と目的
- 代表的な販促キャンペーンの種類
- 販促キャンペーンを成功させる3つのポイント
- 目的とターゲットを先に決める
- 予算とオペレーションのバランスを図る
- KPIを決めて効果測定を行う
- 目的別・販促キャンペーンのアイデア20選
- 新規顧客獲得向けキャンペーンのアイデア
- リピーター・ファン化向けキャンペーンのアイデア
- 客単価アップ向けキャンペーンのアイデア
- SNS・オンライン連動キャンペーン アイデア
- 販促キャンペーンの事例4選
- Pasco「超熟 デジタルスタンプラリー」キャンペーン
- ミツカン「カンタン酢×お肉」レシート応募キャンペーン
- 一風堂 × 初音ミク コラボキャンペーン
- クロネコヤマト「宅急便ご愛顧御礼でっかい!感謝祭」
- まとめ
販促キャンペーンの定義と種類
まず、「販促キャンペーンとは何か」「どんなパターンがあるのか」を整理します。
あらかじめ基本的な考え方と代表的な種類を押さえておくと、アイデア出しや社内提案もしやすくなるはずです。
販促キャンペーンの定義と目的
販促キャンペーンとは、一定の期間や条件を区切って行う「販売促進のための仕掛け」のことです。
割引やクーポン配布、ノベルティプレゼント、スタンプ企画、SNS連動企画などを通じて、来店や購買の後押しをするための施策です。
販促キャンペーンは、主に以下のような目的で行われます。
・既存顧客のリピート来店や購入を増やす
・客単価を上げる(ついで買い・まとめ買いを促す)
・SNSや口コミで話題を広げ、ブランドの認知を高める
代表的な販促キャンペーンの種類
販促キャンペーンにはさまざまな種類があります。
以下に、代表的なものとその特徴をまとめました。
■紹介キャンペーンの特典としてギフトカードを12万円分購入し、普通預金から支払った場合
販売促進費(経費)を借方に、普通預金(資産)を貸方に記載します。
| 種類 | 特徴 |
| 割引・クーポン型 | ・〇〇%OFF、〇円引きクーポン、次回使える割引券などを配布 ・「価格メリット」で背中を押す |
| ポイント・スタンプ型 | ・来店や購入ごとにポイント・スタンプをためてもらい、規定数で特典と交換する ・リピート促進に向いている |
| ノベルティ・試供品配布型 | ・一定金額以上の購入や来店を条件に、記念品やサンプル品をプレゼント ・ブランド想起やファンづくりに効果的 |
| 抽選・プレゼント企画型 | ・応募者や購入者の中から抽選で賞品を贈呈 ・レシート応募やシリアルコード入力、ガラポン抽選など、参加の仕掛けを工夫しやすい手法 |
| SNS・デジタル連動型 | ・フォロー&いいね、リポスト、ハッシュタグ投稿、公式アプリ限定クーポンなど、オンライン施策と組み合わせる ・話題づくりや新規接点の獲得に向いている |
| イベント・体験型 | ・試食会・試飲会、ワークショップ、来店イベントなど、「体験」を通じて商品の魅力を伝える ・印象に残りやすく、SNS投稿とも相性が良い手法 |
販促キャンペーンを成功させる3つのポイント
販促キャンペーンには、良いアイデアだけでなく、準備から実行、振り返りまで考えた企画が重要です。
企画を立てる際は、以下の3つのポイントを事前に確認しておきましょう。
目的とターゲットを先に決める
まずは「誰に」「どんな行動をしてほしいのか」を明確にします。
目的とターゲットに応じて、最適なキャンペーン企画や特典を考えることが重要です。
・目的:新規顧客獲得/リピート増/客単価アップ/休眠顧客の掘り起こし など
・ターゲット:近隣在住の新規客/既存会員/SNSフォロワー など
予算とオペレーションのバランスを図る
良いアイデアでも、コストがかかり過ぎたり、現場の負担が大きいと続きません。
予算は、原価や粗利率を踏まえて先に決めておきます。
また、オペレーションについても、レジでの対応手順やクーポン・ノベルティの管理方法などを、企画段階でチェックしておきましょう。
KPIを決めて効果測定を行う
販促キャンペーンの目的に合わせて、数字で追える指標(KPI)を2~3つ決めておきましょう。
実施前後の数字を比較することで、「どの施策が効いたのか」「次回は何を変えるべきか」が見えやすくなります。
・来店数や来場者数
・対象商品の売上や点数
・クーポン利用件数や利用率
・新規会員登録数
・SNSフォロワー増加数
目的別・販促キャンペーンのアイデア20選
販促キャンペーンは、「おもしろそう」「話題になりそう」という発想だけで考えると、失敗することも少なくありません。
重要なのは、目的とターゲットにマッチした施策を選ぶことです。
ここからは、販促キャンペーンの目的別に、すぐに使えるアイデアをご紹介します。
新規顧客獲得向けキャンペーンのアイデア
まだお店やサービスを知らない人に認知してもらい、「一度行ってみようかな」と感じてもらうためのキャンペーンです。
近隣に住んでいるのに来店したことがない人や、気になっているけれど一歩踏み出せていない層を動かす施策をまとめました。
1.チラシ・ポスティング×来店特典キャンペーン
エリア内の自宅やオフィスにチラシやショップカードを配布し、持参した人に割引や特典をつけます。
ベーカリー・カフェ・美容室・整体・クリーニング店など、商圏が店舗から半径1〜2km程度に絞られる業種におすすめです。
・チラシには「特典内容(割引やノベルティなど)」「有効期限」「利用条件」をシンプルに入れ、「今使ったほうが得」と感じてもらう
・配布エリアは徒歩や自転車圏内など「来店しやすい距離」に絞り、チラシ持参・QR読み取りなどで利用枚数を計測できるようにしておく
2.初回来店・初回購入限定クーポン
初めて来店・購入するお客様だけが使える割引やサービス特典を用意する定番施策です。
美容室・ネイルサロン・フィットネスクラブ・学習塾など、「気になっているけれどまだ行ったことがない」層が多い業種に向いています。
・「初回◯%OFF」「初回はトリートメントサービス」など、内容と条件を一目で分かるようにする
・店頭POP・Webサイト・SNS・チラシなど複数チャネルで案内し、利用時には会員登録やLINE追加もセットにして2回目以降につなげる
3.紹介キャンペーン(紹介した人/された人の両方に特典)
既存のお客様に友人や家族を紹介してもらい、「紹介した人」「紹介された人」の両方に特典をつけます。
飲食店、サロン、スクール、フィットネスジムなど、常連さんとの関係性が強い業態で効果を出しやすい施策です。
・紹介カード、紹介コード、専用URLなど、紹介方法は1〜2パターンに絞って分かりやすく案内する
・特典は「ドリンク無料+プチノベルティ」など、原価負担を抑えつつ「紹介したくなる内容」に設計する
4.お試しセット・お試し価格キャンペーン
人気商品を少しずつ詰め合わせた「お試しセット」や、初回限定の特別価格を用意します。
パン・スイーツ・惣菜、コスメ、日用品など、品揃えが多く「どれを選べばいいか迷いやすい」業種に向いています。
・「まず知ってほしい定番商品」を中心にセットを組み、リピートにつながりやすい構成にする
・通常価格との差額やお得感を数字とビジュアルで見せつつ、「お試し購入者限定クーポン」など次回来店につながる仕掛けも同封する
5.エリア限定キャンペーン(近隣住民・勤務者向け)
店舗周辺に住んでいる人や働いている人を対象に、平日限定割引や時間帯限定特典を用意します。
駅前店舗やオフィス街・住宅街の近くの店舗など、「生活動線の中で立ち寄ってほしい」ショップと相性が良い施策です。
・「◯◯駅を利用している方」「店舗から徒歩◯分圏内の方」など、対象エリアと条件を具体的に決める
・マンションやオフィスへのポスティング、駅前配布、店頭POPなど、エリア内の接点を組み合わせて告知し、社員証・学生証などで対象確認をシンプルに行う
リピーター・ファン化向けキャンペーンのアイデア
一度来店してくれたお客様に、二度三度と足を運んでもらうためには、「お得さ」だけでなく、安心感や愛着を育てていくことが重要です。
ここでは、リピート来店やファン化につなげやすいアイデアを紹介します。
1.スタンプカード/来店回数チャレンジ企画
来店や購入のたびにスタンプをためてもらい、規定数に達したら特典を進呈します。
飲食店・カフェ・ベーカリー・ドラッグストア・美容室など、定期的に利用されやすい業種に向いています。
・スタンプ数と特典のバランスを調整し、「がんばれば届くが簡単過ぎない」ラインに設定する
・紙のカードだけでなくアプリ・LINEミニアプリなどデジタル版も検討し、「スタンプ達成でノベルティ」など分かりやすいゴールを用意する
2.会員限定フェア・会員優待デー
会員登録しているお客様だけが利用できる割引デーや特別フェアを設けます。
アパレル・飲食店・ドラッグストア・スーパーなど、会員制度とセットで実施しやすい企画です。
・「会員限定」「先行販売」など特別感のあるメッセージを前面に出す
・実施頻度は月1回〜シーズンごとなど無理なく続けられるペースにし、店頭・SNS・メール・LINEで事前告知を重ねる
3.誕生日・記念日クーポン配信
お客様の誕生日や記念日に合わせて、特別な割引やサービスを提供します。
飲食店・スイーツショップ・美容関連サロンなど、「特別な日の利用」が多い業態と相性が良い施策です。
・会員登録時に誕生日・記念日を任意項目で取得し、メッセージ付きでクーポンや小さなバースデーノベルティを届ける
・有効期間は誕生日前後◯日など余裕を持たせ、来店しやすい期間設計にする
4.購入金額累計によるランクアップ特典
一定期間の購入金額に応じて会員ランクが上がり、ランクごとに特典内容が変わる仕組みです。
ECサイトや専門店など、長く利用してもらいたい業態で効果を発揮します。
・ランク条件(年間◯円以上購入など)と特典内容をシンプルにし、サイトや店頭で分かりやすく一覧化しておく
・会員ページやレシートで「次のランクまであと◯円」を見える化し、ランクアップ時にはお祝いメッセージと特典案内をセットで送る
5.メール・LINE会員限定の先行案内/先行予約
メルマガや公式LINE会員だけに、新商品やフェア情報を先行配信したり、数量限定商品の先行予約枠を用意します。
・「一般公開の◯日前に先行案内」など、会員だけのタイムラグを明確にする
・先行予約枠は無理のない数量にとどめつつ、「会員登録すると先行情報が届く」ことを常に告知して登録者数を増やしていく
客単価アップ向けキャンペーンのアイデア
客単価を上げたいときは、「ついで買い」「せっかくなら少し良いものを」という気持ちを後押しする仕掛けがポイントです。
1.セット販売
相性の良い商品をセットにして、単品で買うより少しお得な価格で販売します。
パン+ドリンク、メイン料理+デザート、シャンプー+トリートメントなど、「一緒に使う前提」の商品がある業種におすすめです。
・セット内容は「お客様が自然に一緒に選びそうな組み合わせ」にし、無理な抱き合わせは避ける
・単品合計より「いくらお得か」を表示しつつ、セットパターンは絞ってオペレーションを複雑にしない
2.◯円以上購入で特典
「◯円以上のお会計で◯%OFF」「◯円以上で次回クーポンやノベルティプレゼント」など、購入金額に応じて特典を付ける企画です。
・平均客単価より少し高いラインに条件金額を設定し、「あと少しで届く」感覚を作る
・特典は「次回◯円OFF」「オリジナルノベルティ」「ドリンクサービス」など、自店らしさが出るものを選び、レシートやPOPで繰り返し目に入るようにする
3.限定商品・プレミアムラインのキャンペーン
通常より少し高価格な限定商品やプレミアムラインを用意し、「自分へのご褒美」「特別な日の一品」として選んでもらう施策です。
・「数量限定」「期間限定」「ここだけ」といった希少性をしっかり打ち出す
・プレミアム商品購入者限定のノベルティや特別クーポンを用意し、満足度と単価アップを両立させる
4.まとめ買い割引(◯点目半額、3点で◯%OFFなど)
複数点購入すると割引率が上がる「まとめ買い優遇」の企画です。
日用品・食品・雑貨・文具など、単価は大きくないが複数買いが見込める商材で効果を発揮します。
・「2点で◯%OFF」「3点で◯%OFF」など条件はシンプルにし、レジオペレーションの負荷を抑える
・対象商品には棚札やシールで分かりやすくマークを付け、セットで購入してほしい商品は近い棚にまとめて陳列する
5.クロスセルキャンペーン
メイン商品と一緒に購入するとお得になるサイドメニューや関連商品を提案します。
ラーメン+餃子、パン+ドリンク、コスメ本体+詰め替えなど、「一緒に使うと便利な商品」がある業態で使いやすい企画です。
・レジ前やメニュー上で「+◯円でドリンクセットに」「一緒に買うと◯%OFF」など具体的に提案する
・ECサイトでは、商品詳細ページに「一緒に購入されている商品」「おすすめセット」を表示し、店頭ではスタッフの声かけトークを共有しておく
SNS・オンライン連動キャンペーン アイデア
SNSやWebサイトを活用すると、「知ってもらう」と「来店・購入してもらう」を同時に狙えるキャンペーンが組みやすくなります。
店舗・ECどちらでも採り入れやすい代表的なオンライン連動施策です。
1.ハッシュタグ投稿キャンペーン
指定のハッシュタグを付けて写真や感想を投稿してもらい、抽選または全員に特典をプレゼントします。
飲食店やスイーツ、アパレル、コスメ、雑貨店など「写真映えしやすい業種」と相性が良い施策です。
・ハッシュタグは「短く・覚えやすく・他と被りにくい」ものにする
・投稿例や写真のイメージを店頭POPやサイトで見せ、プレゼントは写真映えするノベルティグッズにして、投稿時に一緒に写してもらう
2.フォロー&いいね/リポストで応募できるプレゼント企画
SNSアカウントのフォローと、「いいね」やリポストを条件に応募してもらうキャンペーンです。
アカウントの認知拡大とフォロワー増加を同時に狙いたいブランドに広く使われています。
・応募条件は「フォロー+いいね」など2〜3ステップにとどめ、参加ハードルを下げる
・プレゼントはターゲットが本当に欲しそうなアイテムやオリジナルノベルティを選び、アイキャッチ画像や動画でタイムライン上でも目立たせる
3.オンライン抽選×店頭受け取りクーポン
Webページやアプリ上で抽選を行い、当選者に店頭で使えるクーポンや特典を発行します。
ドラッグストアやスーパー、飲食店、物販店など「来店行動」を増やしたい業態で導入しやすい施策です。
・クーポンには有効期限を設定し、「◯日以内」など来店タイミングをコントロールする
・クーポンコードやバーコードを発行して利用件数を集計できるようにし、店舗側には事前に内容とルールを共有しておく
4.レビュー・口コミ投稿キャンペーン
ECサイトやGoogleマップ、グルメサイトなどにレビュー・口コミを投稿してくれたお客様に、クーポンやノベルティをプレゼントします。
飲食店、美容サロン、クリニック、宿泊施設、ECサイトなど、口コミが重要な業種に向いています。
・どのサイト・どのフォームでレビューを書いてほしいかを明確に伝える
・特典は「次回使える小さな割引」や「ちょっとしたノベルティ」など参加しやすいものにし、会計時や商品お渡し時にカードで案内する
5.メルマガ・LINE登録キャンペーン
メールマガジンや公式LINEアカウントへの登録を条件に、初回特典やクーポンを配布します。
登録後も継続的に情報を届けられるため、リピーターとの関係を育てたい業態に向いています。
・「登録するとどんな情報・特典が受け取れるか」を、店頭POPやWebページで明示する
・登録特典はその場でもらえる内容(ドリンクサービスや小さなノベルティなど)にして登録率を上げ、配信頻度の目安もあわせて伝える
販促キャンペーンの事例4選
ここからは、実際に企業が実施したキャンペーン事例を紹介します。
複数の販促施策を組み合わせた仕掛けや、ノベルティで話題を集めているケースです。
Pasco「超熟 デジタルスタンプラリー」キャンペーン
LINEミッションで楽しみながらファンを育てるキャンペーンです。

出典:パスコ|「超熟デジタルスタンプラリー」キャンペーンページ
■キャンペーン概要
Pasco公式LINEアカウントを友だち追加したユーザーが、クイズ解答や画像投稿などのミッションに挑戦し、クリアごとにスタンプを獲得できる。
貯めたスタンプ累計数(5・10・14)に応じて、「えらべるPay」や「超熟」シリーズ詰め合わせ、オリジナルブランケットなどの賞品に応募できるキャンペーン。
■ポイント
・LINE公式アカウントへの友だち追加から、継続的な接点づくりまで一連の流れを設計している
・クイズや投稿などの「ミッション形式」で、参加自体をゲーム感覚にしている
・スタンプ数に応じて賞品がグレードアップし、「もう少し貯めよう」と思わせる段階的インセンティブになっている
・商品詰め合わせやブランケットなど、ブランド体験につながる賞品設計になっている
・小規模店舗でも「LINE登録+スタンプ企画+ノベルティ」の組み合わせで、規模を縮小して同じ発想を採り入れやすい
ミツカン「カンタン酢×お肉」レシート応募キャンペーン
調味料×精肉をセットで動かすレシート応募キャンペーンです。

■キャンペーン概要
対象店舗で「カンタン酢」1点と精肉1点を一緒に購入し、そのレシートを撮影して専用サイトから応募すると、抽選でプレゼントが当たるキャンペーン。
「肉料理にカンタン酢を使ってみよう」という提案と連動させながら、売場全体の購買を後押しする仕掛けになっています。
■ポイント
・「調味料+生鮮」のセット購入を条件にすることで、メーカー商品だけでなく精肉売場の売上アップにもつなげている
・「肉×カンタン酢」というメニュー提案と組み合わせ、利用シーンを具体的にイメージしてもらいやすい
・レシート応募型のため、店舗側はPOPや売場演出中心で参加でき、オペレーション負荷を抑えやすい
・中小の小売店や飲食店でも、「メイン商品+一緒に買ってほしい商品」を条件にしたレシート応募キャンペーンとして応用しやすい設計
一風堂 × 初音ミク コラボキャンペーン
人気キャラクター×限定メニュー×ノベルティで「推し活需要」を取り込む企画です。

■キャンペーン概要
ラーメンチェーンの一風堂が、初音ミクとコラボしたキャンペーンです。
コラボ限定ラーメンやドリンクなどのメニューを提供し、対象メニューの注文や条件達成で、オリジナルイラストを使ったグッズ(ポストカードやステッカーなど)のプレゼントを行う企画。店内装飾やPOPもコラボ仕様にし、「推しキャラの世界観を味わえる場」として話題になりました。
■ポイント
・限定メニュー+店内ビジュアル+ノベルティをセットにし、「体験全体」で世界観を作っている
・キャラクターグッズは写真映えもしやすく、自然なSNS投稿・拡散を生みやすい
・「ファンが集まる場」を意識した設計で、リピート来店や来店単価の向上にもつながりやすい
・個店規模であれば、人気キャラクターの代わりに地元チームや地域キャラクター、近隣ショップとのコラボに置き換えて、同じ世界観づくりの発想を活かせる
クロネコヤマト「宅急便ご愛顧御礼でっかい!感謝祭」
宅急便の発送体験を「ワクワク抽選」につなげる大型ノベルティキャンペーンです。

■キャンペーン概要
ヤマト運輸が個人の宅急便利用者向けに実施する感謝キャンペーンです。
期間中に対象の宅急便を発送し、送り状番号を特設サイトの応募フォームから入力すると、抽選で合計3,900名にオリジナルノベルティが当たります。
賞品は「不在票ブランケット」「でっかい!ねこぬいぐるみ」「クロネコ・シロネコ柄バスマット」「ビッグサイズバッグ」など、クロネコブランドを活かしたグッズが中心。
あわせて、公式Xアカウントのフォロー&キャンペーン投稿のリポストでも抽選で賞品をプレゼントする、二本立ての企画です。
■ポイント
・宅急便を「送る」という日常行動そのものを応募条件にしており、参加ハードルが低い
・クロネコらしさが伝わるオリジナルノベルティで、ブランド想起とファンづくりの両方を狙っている
・発送キャンペーンとXのフォロー&リポスト企画を組み合わせ、リアル利用とSNS上の話題化を同時に実現している
・中小企業でも、レシートや会員証、スタンプカードなど「必ず渡すもの」を“当たり付きメディア”に見立てることで、近い体験を再現しやすい
まとめ
当記事では、販促キャンペーンのアイデアや事例、成功のポイントをご紹介しました。
大切なのは、目的・ターゲット・予算・現場オペレーションのバランスを取りながら、自社に合った販促キャンペーンを設計することです。
実際に企画を進めるときは、次の流れで考えてみてください。
・「誰に・どんな行動をしてほしいか」を1つに絞る
・使える予算と、現場で対応できる範囲を確認する
・この記事から目的に合うアイデアを選び、KPIとセットで小さく試す
アイデアだけでなく、目的と数字を意識して検証を重ねていくことで、効果的な販促キャンペーンが実現できるはずです。
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